「結果よりもプロセスが大事」などともよく言われますが、
世間はなんだかんだ言って結果で物事を見ています。
ですが、引きこもりは「結果」にフォーカスしてはいけません。
引きこもりは「行動」にフォーカスした方がうまくいきます。
私はこれができるようになったから、
引きこもりから完全に抜け出せました。
また、今現在も、自分のペースで頑張ることができているのは、
「結果」より「行動」にフォーカスしているからです。
なぜ引きこもりは「結果」より「行動」なのか。
今日はこの事についてお話します。
結果を求めすぎると逆に遠ざかる
ひきこもりが当人にとってどれだけ辛かろうと、
頑張ってもうまくいかず、もがき苦しんでいようと、
社会復帰に向けていくら頑張っていようと、
その結果が、
「今ひきこもっている状態」
「自立できていない状態」
「社会復帰できていない状態」
であれば、世間は認めてくれません。
「でもまだひきこもってるわけでしょ?ダメじゃん」
「まだまだ甘いんじゃないの?」
「もっともっと頑張れ」
と言われるかもしれません。
同様に、ひきこもり本人が、
「結果」にばかり目を向けていると苦しくなります。
なぜなら、引きこもりが最終目的の
「自立して社会復帰」という結果を出すには、
相当な時間がかかるし、それまでに失敗も数多く経験するからです。
引きこもり期間がある程度長い人が、
「よし!今日から引きこもりをやめて、
明日から社会復帰するぞ!」
と言って、一発でスムーズに社会復帰ができることなんて
なかなかないと思います。
その途中何度も失敗するだろうし、
思うようにいかないことも多いはずです。
そんなときに、
「今自立しているかどうか」という、
結果にフォーカスしていると、
「まだ自立できていない。。。」
と、すぐに凹んでしまって悩んでしまったり、
自己嫌悪に陥ってしまったりします。
精神的に辛くなってくると、
次第に身体が動かなくなり、
またひきこもりたく衝動にも襲われます。
再度ひきこもってしまうと、
ダメージは更に大きくなります。
そして結果的に「自立、社会復帰」から遠ざかってしまいます。
「結果」にこだわり、早く「結果」を求めすぎるがために、
欲しい「結果」から遠ざかってしまう。
これではまったく意味がありません。
私も「結果」にばかりこだわっていたため、
何度も同じ失敗をし、かなり苦しみました。
「なかなか自立できない」自分を情けなく感じ、
見かけだけでも早く自立しようと無理して頑張りすぎて
自分が壊れてしまいます。
そしてまたひきこもってゼロからやり直し。
ゼロというより、自己否定が強化されている分、
以前よりマイナスからのやり直しです。
これを何度となく繰り返しました。
自分が同じ失敗を何度も繰り返したのは、
「結果」を意識しすぎたからです。
引きこもりから抜け出しても、
「今自立しているかどうか」
「社会復帰できているか」
という結果だけにこだわると、裏目に出ることも多いので気をつけてください。
大事なのは「目標に向かって今行動しているかどうか」
では「今自分が自立しているかどうか」
にフォーカスするのではなく、何にフォーカスすればいいのでしょう。
それは、
「今、自分は目標に向かって行動しているかどうか」です。
「自立する」というのを目標にするのはもちろん良いことです。
ただ、意識しなければいけないのは、
「今自立しているかどうか」ではありません。
大事なのは、
「今、自立に向かってなにか行動しているかどうか」
を意識することです。
「今自分は自立するという目標に向かってなにかしら行動している」
と、自信を持って言えれば、
今現在、自立してようがしてまいが、
世間からなんと思われようが関係ありません。
その行動を続けてさえいれば、いずれ必ず自立できますから。
「今目標に向かって行動しているか」
というのは、別の見方をすると、
「今日の自分は昨日より少しでも成長したか、チャレンジしたか」
を意識することです。
昨日より今日少しでも進歩、
もしくはなにかチャレンジできていればそれでOKです。
行動できなくても落ち込む必要はありません。
次の日また行動すればいいだけです。
現時点で「結果」は二の次です。
行動したら、失敗するのは当たり前、普通だと思ってた方がいいです。
そして、目標に向かって「行動した」ということを
「よくやった」と自分で評価すれば、
次の行動もどんどんできるようになります。
失敗すると落ち込むのは仕方ありませんが、
「行動」にフォーカスしていれば立ち直りも早くなります。
私も今は、結果よりも行動を重視しています。
だから自分のペースで頑張れるし、
無理しすぎて挫折することもありません。
引きこもり中でも「行動にフォーカス」する
結果よりも行動にフォーカスすれば、
今ひきこもっている間にも
できる行動はいろいろあります。
・室内で運動をする
・生活リズムを整える
・部屋を片付ける
・前向き慣れるような本を読む
・社会に復帰するための準備をする
・短い時間からでも外に出てみる
・リアルでもバーチャルでも、人とコミュニケーションを取ってみる
などなど・・・
引きこもり中であっても、
自立、社会復帰に向けた行動を、
毎日少しずつ積み重ねていけば、
かならずいい方向に進んでいきます。
焦らず自分のペースで、
少しずつ行動を積み重ねていきましょう。