こんばんは、アユムです。
引きこもりにもいろんな原因があるので、
すべてに言えるわけではありませんが、
「引きこもり」と「鬱(うつ)」は、
関連していることが多いように思います。
・鬱の症状がひどくなって引きこもる
・引きこもり生活の中で鬱になってしまう。
のいずれかのパターン、
または両方という方もいるでしょう。
「うつ病」とまではいかなくても、
なんらかの「悩み」だったり「心の病」が、
引きこもりにつながることもあります。
そもそも、引きこもりに限らず、
世の中誰にだって悩みはあるし、
心の中に葛藤を抱えて生きているものです。
ただ、そういった悩みや心の葛藤を、
自分でコントロールできなくなり、
いわゆる「普通の生活」をするのに支障が出てくると、
「鬱病」と診断されたり、
それが原因で引きこもったりする。
私の中では、そういうイメージで
「引きこもり」と「鬱」の関係を捉えています。
私は鬱とどう付き合ってきたか
私の場合、引きこもりと鬱は、
切っても切り離せない関係にあります。
・仕事や人間関係で悩み、鬱になり、引きこもる。
・引きこもり中に鬱が悪化する。
・引きこもりから脱出してからも、度々鬱に苦しむ。
引きこもりを繰り返していた頃は、
いつもこういう感じでした。
引きこもっている期間中、
「自分の人生はもう終わった」と絶望している時は、
鬱の症状もひどいわけですが、それを自覚はしていません。
「今のこの悲惨な状態が自分自身のすべてだ」と思い込んでいるので。
何かをしようという気にも一切なりません。
その絶望感から少しだけ立ち直り、
「今の状況をなんとか変えたい」
そう思った時はじめて、
「今自分は鬱で苦しんでいるんだ」と自覚するようになります。
「今の苦しみから逃れる」ために、
・インターネットで情報を集める
・チャットなどのコミュニティに参加して
同じような症状の人と交流したり、情報情報交換したりする
その後、とりあえずでも外に出る決意をしたら、
・親に話をして謝る
・病院に行かせてもらう
・通院や薬の服用、カウンセリングを受けながら自宅で療養する
・生活のリズムを整える
さらにその後、社会復帰への行動を始めたら、
・通院や薬の服用をしながら仕事をする。
・慣れてきたら徐々に通院や薬の服用を減らしていく
・薬の常用はせず、自分で「ヤバイな」と思った時だけ飲むようにする。
というパターンが多かったです。
正直にお話すると、
私は元々、病院や薬に対してとても抵抗がありました。
「薬に依存したくない」
「薬漬けになるんじゃないか」
「副作用が心配」
「どんどん強い薬にエスカレートしていきそうで怖い」
「病院といえど所詮ビジネス。
薬を出したがるし長く通院させようとする。信用できない」
みたいな思い込みもありました。
ただ、私が行った病院は評判もよく、
先生にも私の考えをよく理解してもらっていました。
毎回「比較的弱い薬を2週間分だけ」処方してもらい、
先生に許可を得た上で、自分の状態を確認しながら、
通院の頻度や薬の服用を調整しました。
また、病院に併設されていたカウンセリングも数多く受けましたし、
効果もそれなりにありました。
実際のところ、通院しても、薬を飲んでも、カウンセリングを受けても、
ダメな時はダメで、何度も引きこもりを繰り返しました。
でも結果的にはこれで良かったと思っています。
今現在はというと、
病院はもちろん、薬の服用もしていません。
数年前までは、イザという時のために、
薬を手元に持っていましたが、今はそれもありません。
精神状態をそれなりに上手くコントロールできるようになった
ということかもしれません。
今までの経験から私が実感していることは、
「鬱」という症状は、
自分ではどうにもならない時があるということ。
自分1人ではコントロールできないので、
そんなときは病院に行って薬を飲んだり、
カウンセリングを受けたり、
他の人と情報交換したりして対処するのはとても良いことです。
ただし、病院に行ったらそれだけで立ち直れる。
薬を飲みさえすれば「引きこもりから脱出して社会復帰できる」
という、簡単なものでもありません。
最終的には、自分自身が考え方を変え、
行動し、経験を重ね、成長していかなければいけない。
病院や薬は、そのための「1つの補助的な役割」でしかない
ということも頭に入れておいた方がいいでしょう。